ついに認められた希望退職 ~あと40日の役所人生~
昨年末に職場に提出していた早期希望退職が、今週認定された。
認定されなければ4月以降もだましだまし残り続けるところだったけど、これで踏ん切りがついた。
あとは必要書類を書いて、来週早々には正式に退職願を提出する。
国の機関の行政事務職として勤続26年。
平日は僻地に合宿して仕事をした時期もあった。
文書の「てにをは」、重箱の隅をつつくような上司もいたり、酒の席でお酌をしない、気が利かないだのと責めてきた先輩もいたり。
組織の人間関係のしがらみはあったものの、概ね開放的でコミュニケーションも取りやすく、働きやすい職場だったと思う。
そう。昔は。
でも今となっては、政府とか役所的な存在に信頼を持てなくなった。
風通しのよい職場ではなく、お互いを監視、牽制しあうような、そんな重たい空気。
その空気に常にさらされて、僕の仕事のクオリティ、モチベーションも明らかに下がった。
それは同時に、市民、民間から見ても役所的な存在への信用、信頼度も下がったことも関係ある気がする。
僕は人事異動があれば新たな仕事を前任者から引き継いでこなしてきたけど、その一方で専門性とかスキルとか、そういったものが無かったから、いつも模索してきた。
だけど、この道で生きていくぞ!という決め手がなかったし、切羽詰まった状況にもなかった。
そこに例の世界的騒動が。
将来設計とか老後がとか、そんな先の話を論じている場合ではないのかも。
そう頭をよぎったのが、移住の計画、そしてこのブログを始めるきっかけだったと思う。
天と地がひっくり返るくらいの価値観の転機にぶち当たらなければ、辞めるという決断にはならなかったはず。
こうした世界的な騒動の下では、人間としての生存本能、違和感、不自然さを感じ取る嗅覚が勝るのだと思う。
とにかく数年先、いや数か月先の情勢も読めない中、今できるベストではなくてもベターな選択をするのみ。
そして、自分の感覚のみ。
- 辞める決断。その本音を知りたい方はメルマガ登録をぜひ!