小屋作りワークショップ(その1 やっぱり基礎が肝心!)

2023年9月3日

目次

僕が退職・移住する前の去年から興味を持っていた「小屋づくり」。
近くに住んでいなかったので去年は泣く泣く見送ったけど、今年は引っ越してきたからやる気満々で申し込んだ。


「小屋のひとつくらい、建てられる人間でありたい。」
とのキャッチコピーのもと、このワークショップは今年で12年目!



道央圏の農的暮らしを実践する建て主の依頼を受け、プロの大工さんが講師として個性豊かな小屋を毎年建ててきたのだと思うと、入念な準備と現場の手仕事のクオリティの高さに驚くばかりだ。

過去にはトレーラーハウスやツリーハウスなんかも建ててきたそうだ。
過去の完成写真を見るだけでも、何だかワクワクしてくるのだ。

さて、造る小屋は広さでいえば10㎡以下、6畳間ほどの広さ。

これは、10㎡以下だと建築確認申請の必要な家屋扱いとはならないから、法的な縛りもなく自由な構想で建てられるからだそうだ。

我が国でも一部の人たちで「セルフビルド」が流行っているらしいけど、欧米では1980年代にこうしたスモールハウスを建てて住む、というライフスタイルがムーブメントになったことがあった。

以降、関連の書籍も出版されるようになり、自然派、農的暮らしを志向するDIY趣味の方たちの魅力、原動力となって今に至っている。

でも、そんなムーブメントがあったことなど、素人の僕はもちろん知らなかった。

講師と受講生の自己紹介のあと、講座の進め方や建築の基礎知識の座学から始まりました。
今回の建て主は養鶏・養蜂を営む農家さんで、卵や蜂蜜のほかスイーツも作って道央圏のスーパーや道の駅に卸しているそうです。
柱(枠)の継ぎ目に斜めに筋交いを入れ点で支える在来工法、柱(枠)に合板を打ち付けて面で支える枠組壁工法(ツーバイ工法)。
枠組壁工法は柱と壁が既製品の寸法で工期短縮できるメリットがあって、小屋づくりもこの工法を採用します。

午後からは実習。


まずは電動の丸鋸を使う練習。

木材を切るために引く目印の線(けがき)を引く方法、線を修正する方法。
どれを一つとっても、大工さんの知恵と経験が詰まっているのだ。

そして、線に沿って切断するときも、使う材が長手か短手なのか。
加工する前に、使いたい材のほうが長いのか、残る材のほうが長いのか。

どちらか長いほうを手で押さえて、使う材のほうの長さを確保するには、付けた線の太さの外側を切るようにする。
そうしないと、必要な材が数ミリ短くなってしまう。

更に、丸鋸の刃の厚みも考慮しながら、ガイド定規を当てて手前から奥に丸鋸を一気に切り進める。

切る目印を入れます。横に見える黒い道具がガイド定規です。
ガイド定規を当てて手前から奥に丸鋸を一気に切り進めます。


次の写真は何の作業でしょうか?


これは「遣り方(やりかた)」といって、建物の水平を決めるとともに、平面的におおまかに位置を決めた後、細かく平面を決めるために水糸という細い丈夫な色付きの糸を張る作業。

基礎工事の第一歩であって、とても慎重に作業をしないと後で取り返しがつかないことになるのだ( ノД`)シクシク…

その水平を決める原始的な方法でもある、水盛り遣り方を実演。

中央に張ったバケツの水の水位と、水盛り管を上ってきた水の水位が同じになる原理。
それを用いて、4面に水糸を張っていく。



位置が決まると、床板を張るための土台となる材(根太(ねだ))に、防腐剤を塗る。

簡単そうに見えるけど、あまり塗料を多くしすぎると垂れてくるし、乾きのムラも出る。
なので、塗料を所々に軽く垂らして、ハケやローラーで薄く伸ばしていくとうまく仕上がる。

これも経験して、感覚がわかるのだと思う。


次はいよいよ基礎を入れる。

倉庫のような小さな建物では、束石(つかいし)と呼ばれる独立基礎を入れる。
これを入れる穴をまず掘らないといけない。

この道具、穴を掘るという意味で「ホールディガー」というらしいが、どうやら大工の世界では
アメリカンスコップ
と呼ばれているそう。なぜだかわからないけど。


通常のスコップでは掘れないような細く深く穴を掘るときに、
 垂直に刺す → 取っ手を外に広げる → スコップ部で土をつかむ → 土を地上に出す
を繰り返して、基礎となる束石を入れる穴を必要な深さまで掘り進めていく。

その「必要な深さ」というのが、「凍結深度」まで、とされている。


今回のワークショップの場所は、この凍結深度が70cmのため、それ以上の深さの穴を掘らないといけなかった。
この穴掘りと、砂利を運ぶ作業が、大掛かりな力仕事だった。

70cm以上の穴を、束石を入れる6カ所掘り、タンパーで底を固めて砂利を入れ、束石を埋め込む。
埋めた束石も、水平を保っているかを確認しながら、講師の大工さんからOKが出たところから土を埋め戻した。

束石の上に出ている金属は羽子板と呼ばれ、小屋やウッドデッキ等を建てるときに柱に固定できるように穴が空いています。
先述の凍結深度の関係から、束石の深さも60cm以上はありました。



次は、束石の上に載せる根太を差し込んでいくための作業。
一般的とされる455mmスパンで金具を釘で留め、根太を差し込んでいく。

目印を付けた位置に、根太をはさみこむ金具を釘で留めていきます。
水糸に沿って、基礎となる外周ができあがりました。
さらなる微修正は、束石と根太板との隙間にプラスチックのパッキンをはさんで調整しました。

基礎部分の外周が出来上がり、根太をはめて、ここから床板を張るための作業に取り掛かる。

床板となる板材は規格品の寸法どおりだけど、木材であるために若干の狂いはある。
だから、どこかではみ出たり短かったりもするので、ビスを打ちながら狂いを少なくするよう調整していく。

そのビスの打ち方も、垂直ではなく斜めに打ったりすることもある。

床板をはめこむ準備もそろい、明日の作業に備えて床板の位置決めをしておきます。
斜めに角材を張りながら、ビスで留めながら狂いを調整しています。

これで床板まで出来上がった、と思われるけど、これは「仮止め」。
明日は大事な作業があるので、今日はここで終了。

18時をとっくに回っていたけど、無事に基礎工事が出来たことに感謝して、僕は朝来た道をまた1時間半かけて帰るのだった。





今日の講座で特に理解を深めたところが、クギとネジ(ビス)の使い分け、でした。

金づちで打つかドライバーで回すかの違いしか知らなかったのですが、せん断力という横の力に強いのがクギで、ネジは弱いことがわかりました。


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