山納銀之輔さんが語る 成功する「エコビレッジ」を創るポイントとは?
さて、僕たち一市民がどうやってエコビレッジを創るのか?創れるのか?
気になるところですね。
銀之輔さんのありがたいお話から、そのポイントを紹介します。
0円で村を維持する方法
村のロケーション。山、川、海、島・・・
こういう環境がそろっていればよいですね。イメージも膨らみますね。
ただ、0円というのはあくまで「維持する」ためのキャッチコピーなので、初期費用はやっぱりかかります。
井戸。地下水をいつでも使いたいですね。
既にあれば少しのメンテナンスを施せばよいですが、新たに井戸を掘るには技術がいるので精通した人頼みになりそうです。
発電。エネルギー問題は重要です。
コンパクトな発電機と太陽光パネルならけっこうAmazonで売っているようです。
水力や風力となれば精通した人頼みですね。
畑。自然農、自給農のためには畑の確保。
まずは水はけ、水の通り道を確保するのがよいでしょう。
土の改良は「菌ちゃん農法」をご参考に。
米と籾殻。小規模でも米が作れるといいですね。
米が作れなくても米農家さんとつながりを持つことで確保できますね。
籾殻は畑の土の保温、改良のほか、土壁に混ぜて補強することもできるそうです。
竹藪が多い土地では竹を頻繁に伐採すれば栽培の支柱になりますし、菌ちゃん農法では土に埋めて改良に使うこともできます。風よけの竹垣なんか作ってもいいですね。
広葉樹は伐採して薪や炭、ホダ木に使えます。
「木の仕事」もご参考に。
水汲み、洗濯など川の近くの立地は水に困らないでしょう。
水を治めるものは国を治める、といにしえの人は言ったものです。
これだと村づくりは失敗する
新たなことを始めようとするとき、こうすれば成功する!といったマニュアルどおりに実行しても、実際には失敗に直面することが多いと思います。
むしろ、失敗してしまう方法を知ったほうが、それを避けようと働くので上手くいくのではないでしょうか。
外から移住してきた人は、地域の中に溶け込めずに孤立してしまうケースが多いですが、地域に溶け込むことで地元の人との物々交換や労働力の交換が生まれます。
あまりにも個性、独創性が強すぎるのも、地元の人からは警戒されやすいのかな、と思います。
話し合いばかりやっていて結論が出ない、というのも会議ではよくあることですね。
「船頭多くして船、山に上る」という例えもありますが、いかにも日本人らしいかも?
持続可能性、ということで考えれば、必要なものに初期投資はしっかりして、適度なメンテナンスに心がければよいと思います。
節約ばかりが先行するとよい結果は生まれないことは実生活でも経験しています。
スタート人数が何十人何百人と多すぎれば、意見もまとまりませんし、方向性も決まりません。
最初に始めた人が利得を得るのです。
参加した、登録したことに満足してしまうのは、何とかセミナーと一緒かもしれません。
あと、ルールがたくさんあるとグループの内外でルールを守る、守らせることに意識が向けられてしまい、監視、支配状態になっていきます。
自主性を重んじるほうがよいですね。
村づくりが成功する人の条件
こうすれば成功する、という鉄則みたいな方法はないにせよ、村づくりに参加する人のマインドが成功に導く、というのはあると思います。
人生をそこで暮らそう、創った村に骨を埋めよう、というような意気込みを持った人が集まるとよいですね。
本気度が違います。
村人といっても、登録しているだけではなく実働人数がそれなりにいないと動きません。
労働力は要りますから、3人以上いるのは条件でしょう。
創る前から楽しいイメージ、良いイメージを思い描いている人は、思考が現実化するのだと思います。
スピリチュアル系だと軽視する人もいると思いますが、まず行動すること、でしょう。
歴史上の偉人だったり、大きなことを成し得た人は、馬鹿馬鹿しいことを真剣に考えてそれを愚直に実践している人が多い気がします。
周りから変人扱いされてでも、信念に正直に向き合う。
そして、村人全員が思いやって生きている。
物々交換だったり、労働力の交換だったり、持ちつ持たれつ、ギブアンドテイクの精神で村は動くのだと思います。
そのためには、先に与えることを習慣づけたほうがよいのかと思います。
僕も長年のサラリーマン生活では、その習慣、マインドがありませんでした。
村づくりに適した場所選び
これはズバリ!
「天気がいい!」「気温が高い!」「景色がいい!」
自然のチカラを活用できれば人力に頼る部分が減りますから、維持もしやすいですね。
部屋が南向きのほうがいい、というのと同じです。
それは住む人、暮らす人の快適さにもつながりますから、持続可能性につながっていくのです。
僕たち家族も、公務員を退職して2023年5月から移住して、片腕となって働いている農林業の親方から「つくる暮らし」のエッセンスを学ぶ一方で、農的コミュニティの村人たちと「つくる暮らし」を実践しております。
退職そして移住を決意するまで、いろいろと心境の変化がありました。
詳しい変化については、メルマガでお伝えしています。