2つの畝で菌ちゃん土づくり実験。落ち葉があると分解が早いのかな?
まずは、手前の畝からマルチをはがしてみよう。
こちらは5月に”村人”みんなで木の枝を集め、稲わらを敷き詰めて軽く土をかぶせた畝。
ただ、風上にあるので風によってマルチの底部がはがれることもあったので、たまに土で重しをかけて直していた。
そのせいか、土がやや乾いているようにも見える。
表土をはがすと、埋めたワラや枝がいっぱい出てくる。
ああ、あのときの共同作業が思い出されるなあ・・・
そこに手を突っ込むと、なんと・・・
アリさんが住み着いていた!
動いているのは働きアリなんだろう。
アリの巣は見つけられなかったけど、一生懸命に枝を分解しているんだろうなあ。
次は、もう一つの畝のマルチをはがしてみよう。
こちらは、村人さんの共同作業から数日後、分解を早めるのに良いと聞いて、枝とワラを減らした分をカラっカラに乾いた 落ち葉 を敷き詰めて埋めた畝。
どうなっているのかな?
ん?こっちの畝にはアリさんがいない!
何か所か手で掘ってみたけど、アリが見当たらないのだった。
何の違いなのか?
これは良いことなのか、良くないことなのか?
落ち葉の有り無しなのか?
風とか日差しの位置も関係しているのか??
落ち葉は、資源ごみとかに出すとき使う45リットルの透明袋、その3分の2ほどの量を土に埋めていた。
それが、1カ月過ぎるとほぼ分解されて少なくなり、落ち葉がついていた細かい枝が残っているだけだった。
手で触ると、ほどよく湿って温かい。
今にも湯気が出てきそうな、そんな感じだった。
ここは「菌ちゃん野菜応援団」の力を借りたいところ。
中をみて菌ちゃんを動画撮影頂き参考になります。
藁は、ススキに比べ水分が多い感じです。それで蟻さんが出たのかもしれないですね。
私の畝も藁を多く入れると蟻が多い感じです。
Facebookグループ「菌ちゃん野菜応援団」https://www.facebook.com/groups/genkiyasai/posts/6442041962499889/
吉田先生が動画講習の中で仰っているのですが、稲わらや麦わら、即ち栽培物は菌ちゃんのエサには原則適さないそうです。
ただ、雨ざらしにして水を弾かなくなったモミガラは例外的にエサにしても大丈夫とのことです。
ご参考までに
Facebookグループ「菌ちゃん野菜応援団」https://www.facebook.com/groups/genkiyasai/posts/6442041962499889/
そうか・・・
ワラがそれほど分解していなかったのは、やはり水分が多いということのようだ。
ワラなどの栽培物じたいに水分が多くて、それを分解するのに時間がかかるためにアリが増殖した、とも考えられる。
つまり、落ち葉を入れたほうが正解、成功だったのかもしれない。
こっちの畝のほうに試しに栽培をしてみて、落ち葉のない畝のほうにはバイオ炭などで土壌改良をする必要があるのかもしれない。
これは、今後の課題として活かしたいと思う。
新しい菌ちゃん土づくり実験、当面すべきミッションが見つかったようだ。
<補足>
菌ちゃん土づくりからの野菜づくりは、「菌ちゃんふぁーむ」発行のノウハウ本のとおり実践しましょう。
この本のQ&Aに、以下の記載があります。
Q40 糸状菌の食べものとして稲わらや麦わらは使えますか?
A 稲わらは糸状菌以外の菌が先に食べやすく、その結果溶けた感じになることが多いです。特に慣行栽培の稲だとミミズやモグラを呼びやすく、つまり腐敗しやすいと言うことで、糸状菌の食べ物としては不向きです。
麦わらは糸状菌の食べ物に使えますが、人が栽培したものですから、自然の中で生きているススキや竹、木などと違ってミネラルが少ないです。なので麦わらを菌ちゃんの食べ物に使う場合は、事前に土にカキガラ石灰などのミネラル資材を混ぜておくことをお勧めします。
僕は当初、以前の実演講習のときにワラを使った記憶があったことで、協力していただいた村人さんに稲わらを集めるよう呼びかけていたのですが、人が栽培したものは基本糸状菌が生えにくいということがわかりました。
あと、もみ殻と稲わらをごちゃまぜに解釈していたこともあります。
恥ずかしながら・・・
菌ちゃん農法は、「わら一本の革命」に相当するかもしれない。
そんな期待を抱きながら、僕は役所早期退職後の道を歩んでいます。