父と娘のシークレット旅行(その2)~コミュニケーションで気を遣った最大のこと~

2024年3月31日

目次

子どもにわかる言葉で伝える

今回いちばん気を配ったのが、この「話し言葉」でした。

大人どうしの会話ではなく、かといって赤ちゃんをあやすそうな「まんま」「ぶーぶー」「○○でちゅね~」とは違う、日常会話で使う言葉も、話し言葉と書き言葉とでは違ってきます。

例えば、「旅行」「出発」「運転」「食事」などは、口から出た「りょこう」「しゅっぱつ」「うんてん」「しょくじ」という言葉は他の漢字を当てはめる単語がないので小学生を相手にしても意味がわかりますね。

これが「とうじょう」「しゅっこう」「はっそう」だったらどうでしょうか?

飛行機に「搭乗」するのか、けえさんが「登場」するのか?
飛行機が「出航」するのか、船が「出港」するのか?
お土産を地方に「発送」するのか、考えた「発想」がひらめいたのか?

漢字で書かれないとどっちの意味かわかりませんよね。


もっとも、「たび(旅)」「行く」「ドライブ」「食べる」など、他の意味と間違わないような言葉に置き換えて、話をするようにしていました。

特に、博物館のように展示の説明が必要な場所では、どんな展示なのかをを見て解説する。
その方法をどうするかは、自分の学びにもなりました。

トキの森公園 は、新潟県の鳥・トキ(朱鷺)を保護し、飼育・繁殖しているセンターですが、かつては日本では絶滅寸前までなっていたのが人の手によって新たな命を繁殖して今につないでいること、大切な鳥だから近づかないで遠くで見守るんだよ、などと教えました。

最後の日に行った 佐渡金山 は、江戸時代から続いてきた宝の山で、鉱山で働く人の様子や原石を精錬して小判や金塊に加工するまでの工程が展示されていて、そのなかで興味をもったものを眺めながら解説するようにしました。

お土産も小判飴や金塊のパッケージのクッキーなど、金ぴかで目を引きやすいからいっぱい買って帰りました。
ゴールドラッシュに湧いていた時代のロマンを感じさせられる、当時の坑道やトロッコなどをそのままに保存された、一見の価値があるスポットでした。

さいごに

僕と娘との二人旅という非日常は、僕にとっても娘にとってもよい刺激になり、よい経験になった気がします。

旅先というのは不測の事態もあるので、そんな場面でどう対処するか。
今回は二日目が強風でにわかに吹雪いたりもして、お目当ての一つ、たらい舟に乗れなかったのですが、お互いそれも納得していました。

娘の体調や機嫌を気を配りながらの旅行でしたが、成長するにつれてそんな心配も無用!でした。

これから成長するにつれ、親の手をどんどん離れていくのでしょうが、一抹の寂しさもありながらも成長を見守っていければいいな、と思います。

普段のコミュニケーションの大切さを実感しました。

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