自然食品店の自然農場で ~寝耳に水の3000基風車計画~
草取りボランティアの後は・・・
午前中 は草取りボランティアで汗を流して、午後からは会長の講演。
新しく建てた納屋の中、関心を持った多くの参加者。
昨今の騒動、社会情勢を戦後史から読み解くといった、自然食の販売、商品開発を30余年続けてきた会長の、独特の語りで我々を惹き付けた。
この納屋でなんと5時間も講演した。
ただ、最も関心があったのが、北海道の日本海岸を中心に3000基もの風車を建設する風力発電計画。
電力供給問題はこれまでも原発やら太陽光やらで環境や景観への悪影響を取り沙汰されてきたし、風車も低周波音、バードストライク、羽根が折れる等の耐久性、更には国防の面からも管制レーダーの妨害とか、危険性がそれなりにあることは耳にしていた。
だけども、何か他人事だった。
電力の自給、脱原発、クリーンなエネルギー。
デメリットがあってもメリットが大きければ国策として問題ないんじゃないのか。
そのために住民説明会や意見書提出など、住民の声を聞く手段を踏んでいるんだから、合法的に手続きされるんだから。
そう思っていた。
他人事でいいのなら・・・
でも、会長にとっても、会長やお店を慕ってついてきてくれた人にも、そして、僕にとっても、これは他人事ではいられなかった。
会長の経営理念である老子の教え「小国寡民(しょうこくかみん)」。
小さな国で少ない民。
規模は小さくてもコミュニティの中で暮らしが循環する。
そんな理想郷を、農園のそばに土地を取得して有志の仲間達と共に暮らす、幸福な暮らしのモデル。
子どもたちが健やかに育つ土壌にもなりそうな。
そして今、土地を提供してくれる方とのマッチングで契約に至るといった矢先、風車が建つという、何とも
「寝耳に水!!」
僕も、移住の候補として関心を持っていてその後の計画はどうなったんだろう?と期待していた。
そんな中の、風力発電計画。
住民にもほとんど騙し討ちで、本州の電力会社主導で開発が決まっていたのだった。
懐かしき日本の風景の中に、もし風車が建てば景観は損なわれるし、住民にも低周波音などの被害で精神に変調を来すことも想像に難くない。
ここには既に、知的障害者の施設もあるのに。
クリーンなエネルギーは、心をクリーンにしてくれるのか?
農場の納屋で見た「こども農学こう」の看板が無事掲げられる時は来るのだろうか?
これは、僕らも移住して風車阻止に加勢すべき場面なんだろうか??
のるかそるか。大勝負かもね。