初めての講演「移住のきっかけと菌ちゃん農法」に寄せる想い。
講演依頼を受けてからの日々は
悪戦苦闘しながらも写真をふんだんに使って多めに仕上げたスライド。
真冬のアルバイトをするかどうかも悩みに悩んだが、もうこんな日々は二度とないだろう、と窓から寒空を眺めながらネット環境を整えて机に向かう毎日だった。
これも事業化に向けての覚悟であった。
何にニーズが向けられているのか、僕はそのニーズに応えるための引き出し作りを一歩ずつ進めている。
主催者からは講演時間は30分ちょっとと聞いていたので、真冬の”村”のプレハブを借りてリハーサルをしたが、いろいろ脱線しているうちに1時間を優に超してしまった。
少し削ってみよう。これは必要ないな、これは絶対話さないとな、って一つ一つスライドを吟味する。
そうして僕一人でZOOMリハーサルをしたら、35分で収まったのだった。
そして前日、改めて主催者から連絡が来る。
「明日はよろしくお願いします」と。
送られてきたタイムテーブルを見ると、講師5人のうちの僕は3番目で、持ち時間が45分。
ああ、45分くれるんだ。助かった。
トップバッターでもないし、焦ることもないし。
雑談も交えて質問も受け付ければちょうどいい時間だ。
そして講演当日。
最寄りの駅から列車に乗って30分弱。札幌駅で昼食をとってから歩いて15分の会場。
昔よく買い物をしたテナントビルだったが、内装が改装されてモダンな造りになって、会議室風ではない都会的なガラス張りのミーティングルームになっていた。
買い物客もしばしばガラス越しに様子を見ている。
市民団体とはいっても、僕もその会員なので代表を知っているし、何度も顔を合わせているメンバーもいる。
勉強会ということで、他の講師もそのメンバー。
流行り病のこと、食とデトックス、そしてWHOの情勢など興味津々のテーマで、真実を追求する講師たちがそれぞれの講演をする。
そこに僕が「菌ちゃん農法」をテーマに講演したのは、メンバーの多くが自然農や食糧危機に関心を持っているからで、実践をしている僕に白羽の矢が立った、というわけだった。
「退職・移住のきっかけ」
「菌ちゃん農法の概要、やり方」
「土づくりの実践報告」
「春からやりたいこと」
などを、集めた写真をもとに補足説明をしたり、実践のエピソードも交えながら、全く緊張することもなく40分話し続けることができた。
何という奇跡か!
それでは、春からやりたいことを宣言します!!
「野菜作り」「出張畝作り」「炭作り」
の3つです!
質問に答えるも、なぜか不安が・・・
参加者の中には、菌ちゃん先生の講演会に行ったことがある人もいて、質問も何個も出て、本当に注目されていたプログラムだったんだ、って実感。
「畑に虫は来ないのですか?」
「土ができあがるまでは前作の化学肥料分が残っていたり、収穫後の野菜くずが残っていたりすると虫は一時的に来ますが、菌ちゃんだらけの土になると次第に虫が来なくなるようです。」
「冬は畝を作れないのでは?」
「もちろんそうですね。寒いと菌ちゃんも冬眠しますからね。温度が高くなるまでは作付けはできないですね。」
「バクチャーとは違うのですか?」
「バクチャーって水質改善のために微生物が入った土を池とかに撒くやつですよね?それとは違うかと思います。」
質問にも答え、講演の持ち時間45分が終わった。
だが・・・気になったのだ。「バクチャー」が。
あれ・・・ウソ言ってなかったか???
怪しいな・・・
バクチャー自体は無機物であり、微生物は一切含まれておらず、その場にいる微生物を活性化し、汚れを分解する。 微生物による浄化サイクルが復活するため、特別なメンテナンスを行わなくとも効果が長持ちする。
上記HPより
すいません。勘違いしてました。
微生物が入っている土ではなく、「微生物を活性化させる石(火山れき)」のことだったんですね😂
Back to the Nature、自然に還れ、という意味から取った言葉だったのも驚き😲
微生物が入っている土を池などに撒くのは、EM菌(有用微生物群)の普及団体が水質改善のために行なっていて、それを見た記憶があったのだと思います。
ただ、EM菌の話の流れでバクチャーが話題になることもあって、その辺を混同していたのかもしれません。
20人くらいの聴衆のなかで話ができて、夜の部もあって充実の講演会でした。
質問のあったとおりで、寒冷地でどこまで土の分解が進むのか、野菜の生育がうまくいくかなどの課題がありますが、今年は挑戦の連続になりそうです。
特に出張畝作りは、女性や高齢者には高畝を造るのに労力が必要で抵抗があるので、畝立てのグループを全国につくれたら、という菌ちゃん先生の想いに応えたいと思っています。
*2024/3/1 動画配信しました!
(講演会の映像ではなく、後日一人でZOOM録画した映像です。)