自伐型林業のすすめ(その1)~素人が3か月研修を受けてみる~
申し込んだ林業初心者研修。全10回の1回目が始まった。
このところ農作業(とはいえ草取りばかり・・・)メインだったから、やっと木の仕事ができる!って期待してた。
参加者は10人ほど、スタッフも10人ほど。
地元の森づくり活動の団体主催で、市も後援しているプロジェクト。
去年、一昨年も講座をやったみたいで、市民の関心は結構あった模様。
需要とか将来性、というものを感じるのかもしれない。
午前中は近所のコミセンでの座学。こちらは活動紹介などさらっと。
講師でもある実践家からは、針葉樹と広葉樹の作業の違いもそうだけど、儲かるのかどうかという話までしていた。
丸太や建材、炭や薪にして卸したり、あと木工品もだけど、これだけは需要と供給の問題かなと思う。
ただこの道で一筋に、ひたむきに活動してきたんだな、という姿勢は強く感じたね。
さあ、作業開始。
午後から会場の社有林へ。
会場提供してくれた建設会社の厚意もあって、10回コースだけど参加費は無料。
でも内容を見たら、数万円は受講料払ってもいいような濃い内容かもしれなさそう。
使う道具。メインはチェンソーだから、そのメンテナンス、燃料の混合、起動方法、身体の保護具の説明。
先の講師は市内で山林を所有し、自伐型林業の実践、工房もやっていて収益をあげている方。
説明を受けてから、一人ひとり玉切り(輪切り)の練習。
チェンソーの起動、ストッパーの操作、使って戻して次の人に。
水平切り。上から下へ、下から上へ。
左から右へ。左斜めから右斜めへ。
特に斜め切りは、伐倒(木を切り倒す)には欠かせない。
右から切って、刃を抜いて、左から切って。
右と左の切り口がなかなか合わない。
見えずらいこともあるけど、やはり慣れないからね。
でも、これを切り口を合わせる微修正が、安全に伐倒するための肝、でもあるのだ。
明日はその伐倒を練習するみたい。
斜めに刃を入れる角度、水平に二度切り、そして反対側から水平に刃を入れ、数センチ切り残したところでやめる。
そこから蝶つがい、テコの原理で倒したい方向に倒すらしい。
午後4時まで作業して、家に帰って熱い風呂に入る。作業服を洗う。そして夕飯。
毎回こんな感じになりそうだね。
先の講師の方も使ったというチェンソー使いの教本。命がかかっているからこれは大事。
おみやげに、輪切りにした木も持ってきた。生の匂いが香ばしい。
木工品は、これをしっかり乾燥してから旋盤とか使って加工するんだなあ、と想像。