菌ちゃん農法を実践 ~竹の有効利用でゼロ円土づくり~
去年から知人の指導のもと、ぼちぼち「自然農」をやっている。
昨今の食糧危機、肥料の高騰などもあり、無肥料、無農薬、自然農、といったキーワードに敏感な人たちが増えたなあ、って実感する。
僕たちは社会問題の解決手段としての自然派、を目指しており、そうした自然の本質を知っている実践家の記事とか書物をこの1年ほど目を通してきた。
これが私の生きる道、って感じで。
その一人、「菌ちゃん先生」こと吉田俊道さんの自然農講習が地元であったので受けてきた。
主催者は、僕たち家族がいつも食事やイベントでお世話になっているレストランの店主で、市街地近郊の農村地帯で洋食屋を20年以上経営してきたのが、昨今の社会情勢もあってニーズもあってか、オーガニック、発酵に焦点を絞って飲食を提供している方。
コンセプトをはっきりさせたおかげで、週末はイベントで忙しく、経営は好調なようだ。
菌ちゃん先生は長崎県で農場を経営して、この農法を普及すべく、全国に引っ張りだこらしい。
僕はこのために年休をとって参加。平日のせいか参加者はほとんどが主婦の方。
野菜作りは土作りから始まる。
土の中に糸状菌(白く細い微生物)がしっかり根付くことが「菌ちゃん農法」の秘訣。
そのため土はほどよく湿り気を保つ必要があるので、雨水が溜まらないように高畝にしておく。
だから、参加者みんなでスコップで盛り土した。
出来上がる前の土だから、実に硬い。疲れた!
ここが菌ちゃんオリジナル。
薪で土手を造り土の流出を防ぎながら、使わなくなった支柱用の竹、そして木くずなどを折って埋めておく。
そこから更に、藁をどっさりかぶせて、その上に土を薄くかぶせておく。
(本州では竹やぶが多いので、竹を切って有効活用するようです。)
僕はこの農法をDVDで見たことがあったけど、生で見ると驚き!😲
ダイナミックだった。
土が暖まりそうだね。羽毛布団をかけたように。
このお布団の中で、菌ちゃんが活動するのだろう。
この上に、黒くて薄いマルチシートをかぶせて保温しておく。
菌ちゃんが活発な土ができあがるのに、3,4年は置いておくのが理想だけど、ひとまず半年はマルチシートをかぶせておけば、栽培には使えるそう。
苗を植えるときは、土の中にげんこつが入るくらい深くしてから植える。
たっぷりした土だから、大地にしっかりと良い根を張りそうだね。
菌ちゃん農法を普及することが、循環型社会の実現につながる。
実習は1時間と短かったけど、そう確信したところだった。
以上、ワークショップの内容でした。
この後、室内で座学がありましたので、その様子は、こちらの記事をご覧ください。
Facebookグループ「菌ちゃん野菜応援団」
メンバー1万2000人の大グループで、土づくり野菜づくりから人間づくりへ。
2024/2/1
菌ちゃん農法の本が発刊されました!
畑でもプランターでも、微生物の力で元気野菜ができる土づくりの手引き書です。