菌ちゃん先生の熱い想い ~良い土と菌は地球を救う~
土作りの実習のあとは、敷地内のNPO団体の集会所で座学。
菌ちゃん先生は大忙しだから、今回は午前中で終了して、午後から次の開催地、北海道の北のほうに向けて旅立たねばいけなかった。
ほんとはもっと時間が欲しかったところだけど、すみませんね、って主催者も謝っていた。
でも、それだけ内容がぎっしり詰まっているんだろうな、って期待。
まず、菌ちゃん農法で作った土とそうでない土、葉っぱの成長が違う!
これは「団粒(だんりゅう)構造」といって、土の中が団子状の粘土のように仕上がっていて、ほどよい水分の中にほどよい空気が入っている状態。
マルチシートで保護して、雨や風の影響を直接受けない状態にしておくと、土の中がミミズの糞とか微生物が分解するので、糸状菌が育ちやすくなる。
そして、害虫や雑草の影響も受けにくくなる。
土づくりという基礎をつくっておくと元気な野菜が育つ。これが菌ちゃん理論。
菌ちゃん農法は木や竹、もみ殻を分解して天然の肥料を作るけど、団粒構造で雨水で成分が流れにくく、土の中で窒素固定細菌と結合する。
空気の大部分は窒素だから、空気を土が吸い込む。そして糸状菌が成長する。菌ちゃんだらけの土ができる。
理想的だね。これで環境問題は解決だ!
ん? 菌ちゃんって良い菌なんだよね?
地球上から悪い菌、病原菌を駆除してに良い菌だけになれば解決、ハッピー!じゃないの?
そう思うけど、そうウマい話はない。
物理的な外圧(雨、風、重機など)で良い菌が壊されてしまうこともある。
それだと分解ができなくなって、生体が滅びてしまう。
そして、悪い菌がいるから、生体は軍事訓練を受けて強くなれる。
だから、悪い菌も共存しないと、この命は維持ができない。
ひいてはこの地球が維持できないのだ。
発酵と腐敗は紙一重。
良い菌で発酵するためには、その裏側で腐敗で悪い菌もやっつけてバランスを保つ。
その匙加減が、自然農法のカギなんだと思う。
菌ちゃん農法は全世界で注目されている「環境再生型農業」の一つとして、テレビでも取り上げられた。
昨今の気候変動、肥料や燃料の高騰に対応すべく、多くの実践家が世界にいる。
その一人が、菌ちゃん先生、吉田俊道さんなのだ。
先生は宣伝も忘れない。やっぱりたくさんの人に普及して実践してほしいのだ。
N〇Kオンデマンドで見られるらしいので、僕も暇なときにでも見ようかな📺
遊暮銘々ではメールマガジンをやっています。