2年目の菌ちゃん畝。土づくりから野菜づくりへ(その2)~土壌酸度計を使ってみる~
土のうで仕上げた菌ちゃん畝。
土や石を載せるよりも、見た目にも安定感があって何だか心地よい。
今年は野菜の苗を植え付けるから、それまでの1ヶ月余りの間、畝の水分を行き渡らせるために土のう重石で仕上げる。
落ち葉や枝の分解が進んできて、糸状菌が確認できたらめでたく植え付け!
晴れて僕も自然栽培家の仲間入り・・・か?
野菜作りが近いと思うと、土の管理、情報をもっと知らないといけない。
土の温度は去年も定期的に測っていたけど、今年は「土の酸度」を調べてみたい。
酸性、中性、アルカリ性、ってやつですね。
土壌酸度とは
【意味】
サカタのタネ 園芸通信 園芸用語集 https://sakata-tsushin.com/oyakudachi/words/post_23.html
土の酸度は土の中の水素イオン濃度(pH・ペーハー)の数値で表されます。数値7が中性、7以下が酸性、7以上がアルカリ性です。
日本の土壌は雨の多いことから土の中の石灰が流されることで、酸性土壌になる傾向があります。
多くの植物は弱酸性から中性の土壌を好むため、酸性の強い土壌では、植物を植え付ける2週間ほど前に苦土石灰を混ぜ、酸度を調整する必要があります。
大気中ではpH7の中性。
土も基本は中性かと思っていたが、日本の土はほとんどが弱酸性(pH6前後)だそうだ。
お野菜たちも日本の弱酸性の土に適応して育って、いのちのバトンを繋いできたのだろう。
それでも、野菜ごとに適した酸度というのがある。
それが下の図。
ここで、土の酸度と栽培したい野菜に適した酸度がずれていれば、石灰などを投入して調整をする。
農家さんにとっては基本中の基本知識なのでしょうが、素人には始めての発見!なのです。
つまり、
・日本の土は雨が多く石灰分が流出しやすいため、自然と酸性になっている
・ほとんどの野菜は弱酸性のpH6台で生育するが、野菜によってはpH5台の酸度を好む野菜やpH7前後の中性を好む野菜がある
・pH4以下の強酸性やpH8以上のアルカリ性では生育しない
・栽培したい野菜によって酸性に傾ける
これを測れるのが「土壌酸度計」で、電池を使わないで針でpH値を読み取るものもあるけど、手頃に買えて機能もそろっているのが、このデジタル酸度計。
(2000円前後で買えます)
土壌酸度計の使い方は
このとおり、温度計を立派にした感じ。
使い方は、酸度と地温は本体裏にあるスイッチを切り替えて使います。
水分と照度は、画面にアイコン表示されて晴れや曇りの日、乾燥か湿潤か、など簡易的に調べることができます。
測定のポイントは、
・土が乾燥していて水分がないと水分中のイオンの移動がないので、軽く団子ができる程度に湿らせておくこと
・測定棒を垂直に立てて10センチ程度差し込んでから、表示が安定するまで待つ(計器によって異なる)
難点は、測定箇所やコンディションによってpH値が変動しやすく、表示がなかなか安定しないこと。
なので酸度計は参考程度でよい、ともいわれているらしい。
ただ僕はほとんど野菜作りが初めてなので、栽培ができない限界の酸度というのがあることがわかって、植えたい野菜に適した土の質が悪ければ中和するなど手を加えないといけない。
そのための情報をしっておくことは大事だと思う。
何でも石灰を撒けばいい、といった素人判断からは卒業したい。
特にホウレンソウは酸性土を嫌うため、土を中性~弱アルカリ性に調整しておきます。逆にブルーベリーやツツジのように酸性土壌を好む植物には、苦土石灰は与えず、ピートモスや鹿沼土を加え、酸性土壌にします。
サカタのタネ 園芸通信 園芸用語集 https://sakata-tsushin.com/oyakudachi/words/post_23.html
さっそく測ってみる。
4月半ばの午後で、この日は畑日和で気温が高い日だった。気温は20度。
畝の上に垂直に10センチほど差し込んで地温を測る。13度。
大気中ではpH7の中性だったが、土に差し込むと数値が徐々に下がってきて、1分ほど経つとpH6.6で安定した。
もう一つの畝も、同じくpH6.6だった。
畝の位置、木や落ち葉などの有機物や水分の乾湿によって酸度は前後するけど、平均して栽培に適した酸度だということがわかった。
あとは苗を植え付ける1ヶ月後に、改めて地温と酸度を測ってみたい。
土づくり野菜づくりは進化します。
菌ちゃんが育っていることを願います!!