よい塩梅になった
思い返せば、僕のブログデビューは「梅仕事」だった。
梅の季節は梅雨の季節でもある6月。
仕入れた青梅1キロを梅酒と梅干しに半分ずつ使い、梅酒は半年熟成。
だけど梅干しは失敗したのだった・・・
日差しの弱い北海道では梅干し作りには適していなく、それなら代わりに、と知人から梅を譲ってもらって梅漬けに鞍替えして再チャレンジしていた。
それから半年・・・。いろいろ慌ただしかったなあ。
梅酒は良い仕上がり。僕もちょくちょく飲んでいたから少し量が減っている。
梅漬けのほうは・・・
もっと重石を載せて梅酢で浸しておけばよかったかな、とも思ったけど、カビも全く生えず、適度に硬く酸っぱい梅漬けが出来上がっていた。
いにしえの人は、これを保存食として何年にも渡って食べては補充し、食べては補充し、を繰り返していたのかな、と想像してみた。
酸っぱみは、天然の梅干しと同じくらいの強烈な酸っぱさ!!
スーパーで売っている加工された酸っぱくない梅干しとは違う、天然の酸っぱさ!!
初の梅仕事は、ひとまず合格点だったと思う。
いい塩梅だったかな。
さて、あんばい(塩梅)って、何で塩と梅なのかな?
語源は「塩梅」という漢字のとおりで、塩と梅が由来でした。塩と梅というと梅干しがイメージされそうですが、「塩梅」の語源は梅酢です。現在は酢といえば醸造酒を酢酸菌によって発酵させて作るものですが、このような醸造酢ができる以前は料理の味付けをする際に塩と梅酢を使っていました。
梅酢とは、梅と塩を漬けたときに梅の実からしみ出してできる液体のことです。梅干しを作るときに梅酢が自然とできますが、実は梅酢のほうが先に発見されていて、梅干しは梅酢を作ったあとに残っていた実を食べたことが起源だといわれています。
塩と梅酢だけを使って料理の味付けをしていたため、わずかでも配分が違うと味の善し悪しが変わってしまいました。料理の味付けの加減がいいときに「塩梅がいい」といっていたことが、「塩梅」の語源だといわれています。
語源を調べると納得。💡
生活の知恵が塩と梅に詰まっているんだなあ、としみじみ。
来年はもっといろんな保存食を作りたいね。