油と味噌で炒めて10分。昔食べたシソ味噌の味が蘇りました。

2023年10月23日

目次

10月。
僕たちの”村”でも芋掘りや稲刈り、大豆取りをして、畑じまいをして冬に備えるときが来た。

移住後初めて過ごす秋から冬。
春から夏にかけてどんな暮らしになるだろうと期待していたものが、秋から冬にかけて少しづつ不安に変わっていくのをひしひしと感じる。


冬の仕事はどうするのか?
貯金は持つのか?
車は雪で埋まらないのか?

そんな一時の不安も、畑を眺め土に触れるだけで解消できる。
何とも不思議なものだ。


「人は土から離れては生きられない。」

去年菌ちゃん先生が、天空の城ラピュタのワンシーンから得た名言をつぶやいていたことが、いま身に染みる。


生物の多様性を重視している、僕たちの村で育てている植物の一つ、「シソ(紫蘇)」。
シソと聞いただけでその香りが条件反射的に漂ってくる。


特に秋、葉っぱ以上に目につくのが、この「シソの実」(穂先)。

昔、シソ味噌でご飯を食べたなあ、という記憶があった。
だから、調理してご飯のおかずにしたいなと思って、一株引っこ抜いてみる。


意外と頑丈な茎に、おなじみの紫色や緑色の葉っぱ、そしてプチプチした穂先。
早速家に持って帰り、穂先をほぐす。


意外とほぐしづらい。
爪の先がシソの色素で黒ずんでいく。

シソ独特の香りが漂いすぎて、酔ってしまったけど、調理して瓶詰めにするくらいの量は取れた。


シソの実レシピいろいろ

シソの実を使ったレシピは醤油漬けや佃煮などいろいろあるけど、僕的にはやっぱり「シソ味噌」。
昔、実家で食べたシソ味噌の記憶をたどり、ネットでレシピ検索すると、ちゃんと出てくるものだ。

その一例をもとに、作ってみよう。

【おおよその材料】

しその穂30本くらい
油(好きな種類で)少々
味噌大さじ2
大さじ1
砂糖大さじ1(好みで調整)
大さじ1

【準備するもの】

  • ボウルまたは鍋
  • 手袋またはビニール袋
  • 水・・穂を洗う
  • フライパン
  • 保存用のビンまたはタッパ

【作り方】

  • 1、しその穂を手でしごいて、実を取ります。この時、色素で指先が紫色になるので、手袋またはキッチン用ビニール袋を手にはめて作業したほうがよいです。
  • 2、水洗いして、よく水を切ります。油で炒めて火を通すので、特にあく抜きは要りません。
  • 3、フライパンをあたため、少量の油で軽く炒めます。
  • 4、分量の味噌、酒、みりん、砂糖、水をあらかじめ混ぜておき、3に入れて弱火で煮ます。
  • 5、焦げないように、こまめにまぜて煮詰めれば香りのよい、しその実の味噌炒めの出来上がりです。


これが「地元のおばちゃん」の味か・・・
簡単なのか難しいのかわからないけど。

「あく抜きなし」でもいいですが、青臭さが残るので、熱湯にくぐらせて塩揉みしてあく抜きをしています。
ごま油を熱してから中火で炒めます。
別皿に用意した分量の味噌等をフライパンに入れ、水分を早く飛ばしたいので中火で炒めます。
水分が飛ぶまでしっかり炒めて、粗熱をとってから瓶に詰めます。

かかった時間は、40分くらい。

穂先からはがすのに一番手間がかかって20分。
あく抜き水洗いに5分、炒めて10分、あとは粗熱、瓶詰め。


作った感想は、実のプチプチはじける感じが甘めに付けた味噌味とよく馴染んで、昔食べたシソ味噌そのものだった。
ただ、穂先の細かい茎をもっと丁寧に剥がせたら、食感もざらつきが少なくなるのかもしれない。


ご飯のお供、保存食に是非どうぞ♡



飲んべえの管理人から。
シソといえば、北海道発のベストセラー焼酎「鍛高譚」もご愛用ください。

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Posted by Takashi Koike