末端公務員が考える移住(その1)~自然派的社会派で生きる~
例の世界的騒動から一年が過ぎたのに、一向に収束せず、
国も強引な政策を打ち出すようになって僕は初めて、国とか権力を疑いはじめた。
今まで大きな権力にべったりと身を任せていた、そんな自分の人生を恥じた。
役所の末端でつつがなく生きてきたけど、
このままで行けば僕も家族も、命も健康も奪われ、沈みゆく船から逃げることもできなくなる。
そんな直感が僕をよぎった。身体を衰えさせてはいけない。
僕はこの騒動を、その真実を知らせるべく、街宣活動やチラシ配りなどに精を出していた。
そんな中で、とあるカフェの店主から僕に連絡が入った。
施設に入っているお父様が増す苦強制、検査強制とか外出禁止とか
酷い仕打ちを受けている、とのことだった。
電磁波フリー&オーガニックを謳うこの空間はとても心地よく、
マスターも事の本質を知っている人ですぐに意気投合したのだった。
ゆっくりとランチを食べ、コーヒーを飲みながら話に耳を傾けていると、
あっという間に3時間が過ぎていた。
これは、自分の問題でもあるな。
僕たちは飲食の経営のノウハウはないけど、自然派を謳った社会活動に取り組むことならできるだろう。
そう心に誓ったとき、ゆっくりと事が進むことになったのだ。