ルバーブ農場に放送局の取材が入る。これは期待できるかな?
僕が働いているルバーブ農園に取材が入る!との予告が入ったのが数日前。
「テレビでルバーブのことを知ってもらえるのはいい機会だね!」なんて、一緒に働くおばちゃん方と雑談をしていた。
「どの放送局かな?どの番組かな?」なんて期待も膨らんでいた。
最近は雨降りが多くてまともに収穫が出来なかったこと、そして契約農家だから、契約元の農業法人から出荷量の関係で予定の出荷量より半分以上減らされてしまったこと。
働いて1カ月近く経って、初めて今後の行く末を案じるようになった日が続いたから、テレビの取材がきっかけで出荷が増えて忙しくなるといいな、って期待もしていた。
毎日畑から一本一本引っこ抜いて束にして、葉っぱを切って茎をケースに入れて量ってパレットに積み上げる。
そんな毎日だけど、テレビで放送されると思うと収穫にも気合が入るなあ。
いよいよ取材当日。
親方と農業法人の責任者が、某放送局の映像制作スタッフの取材を受ける。
どんな内容だったか気になるけど、日ごろの作業風景をカメラに収めたいはずだし、僕たち作業員が直接インタビューを受けるわけでもないから、せっせといつもの作業に励むだけ。
早朝からの準備そして取材に、たぶん2時間くらいかかったと思う。
そして取材の合い間に責任者からの一言。
「今日の取材は会社紹介のビデオ撮影です。」
そうだったか・・・😢
某放送局の名前まで出ていたから、みんな先走りしてテレビに映るんだ!って期待していたけど、会社紹介の記録映像のためだったのか・・・
まあ、考え方を変えてみると、テレビには映らないにしても、契約元の会社がルバーブの紹介を重要視しているから放送局に撮影を依頼したのだ、ということは伝わったから、少しでも知られるといいか。
ジャムや洋菓子に使うレシピが増えれば、市場にも多く出回るようになるし。
そうなれば、僕たちのやる気、景気も上向きになるね。
取材が終わり、今日の出荷のトラックを見送ったら、慌ただしかった一日も終わりに近い。
草取りと収穫通路の確保のために、僕は慣れない農機を操作して、畑を何周かして今日の作業は終わった。
自然相手の仕事は気候に左右されて不安定だけど、明るいうちに作業が終わるから残業もなく定時に終わるから、その分ストレスも少なくて済む。
土の感触を手と足でかみしめながら、人間はどんな環境にあっても土から逃れられないんだ、という菌ちゃん先生の言葉を実感している毎日であった。