買い物とは僕たちができる投票。「買える」を「変える」。
僕たち夫婦が社会問題に関心を向ける発端となった一冊の本がある。
「買いものは投票なんだ」
アフリカで事業を営み、中央アジアの最貧国にも滞在して環境問題や社会構造について全国で今も講演に回っている、アースおじさん・藤原ひろのぶ氏の一冊。
藤原氏に影響を受けたのは、元々は妻のほうだった。
妻と義弟が長年アトピーに苦しみ、いろいろな療法を試してきたこともあって無添加無農薬、化学物質、食の安全について考察し、地元で有志と講演会を共催したこともあった。
実は僕は、当初はあまりこの活動を理解できなかったのだ。
自然派というけど、文明から逆らってむしろ不自然なのではないか?
国や専門家が認証しているものだから安心安全なはずだ。そう信じて疑わなかった。
しかし、例の世界的騒動によって僕のその価値観は大きくひっくり返され、妻が続けてきた活動、思想を僕はまるっと受け止めるようになったのだ。
それからというもの、大量生産の化学薬品まみれの商品、食品を味や匂いで、身体が受け付けなくなったのだ。
長年の人間の営み、生産と消費が循環して上手く回っていたものをわざわざ横やり入れて大量生産、大量消費、そして大量廃棄するように、市場をそういう仕組みに作り替えてしまわれたのだ。
日々買うものを、自分のこだわりで、自分が納得するものに変えるだけで生活の質、クオリティオブライフが一気に上がった。
そう、マインドチェンジに一役買ったのが、この本だった。
先の和のセレクトショップ店主も
「買い物とは、僕たちができる投票行動」
と話していた記憶も。
そして僕たちの活動方針も、社会を変えるために自然なものを使う、広める。
そうシフトしていったのだった。
1ヶ月で6冊お買い上げいただきました<m(__)m>
妻が講演会を開いたときにストックしていた本が、いま日の目を見た感じです。