風のない、真冬の菌ちゃん畝で一人たたずむ。
僕たちの”村”は、12月から冬休みに入っているけど、この日はある村人さんの呼びかけもあって、何人か集まっていた。
村の集会所となっているプレハブに、ポータブルストーブを焚きながら談話していたけど、おもむろに外へ出てみたく、仕込んだ畝を眺めてみた。
雪の重みもあって、張ったマルチがしっかり固まっていて、これなら風が吹いても一冬過ごせそうで心配はなかった。
あとは土の中で菌ちゃんがちゃんと発酵してくれるか、それだけが気がかり、そして神頼み。
雪かきとか、特段することもなかったので、村を後にする。
冬囲いされたリンゴやブルーベリーなどの苗も、無事なようだ。
災害とか、世の中が混乱してきているこの情勢を思うと、こうして集まれる場所があるということは幸いだと思う。
村人どうしで集まり、知恵を出し合い、与え与えられ、持ちつ持たれつで生きていくコミュニティを、さらに発展させていきたい。
微力ながらも、僕は新しい年の誓いとした。