遊暮銘々的・確定申告特集(その1)~利用者識別番号って何ですか?~

2024年3月6日

目次

退職して初めての冬最大の課題、確定申告。

現職でいるときは天引きされていてあまり気にも留めていなかった三大出費が年金、健康保険、所得・住民税。
これらが納付書が届いて、3つ併せて100万円も払うんだ・・・と実感したとき、複雑な想いになった。

前職からは退職所得や給与所得の源泉徴収票、健康保険に相当する共済短期任意継続の領収証は受け取っていたから、それ以外の控除に該当する書類、そして今の畑仕事山仕事の作業代の証明書の添付。

サラリーマンだと職場でやってくれていた年末調整がないから、今回は税の還付のための申告だとはわかっていながらも、書類をまとめていると、来年からはもっと作業が複雑になるんだろうな、って想像した。

年が明けてすぐ、e-taxを使うために確定申告特集のページを開いた。

国税庁HP「令和5年分確定申告特集」https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/shinkoku/tokushu/


スクロールすると、いろいろなケースの情報ページに飛ぶようになっているけど、まずは作成コーナーの赤いタブを押してみると・・・

初めて作るから、作成開始を。

おっ?マイナンバーカードなのね。そうきたか。



僕は前職で合同庁舎などの入館に必要なことから、市役所の戸籍住民窓口を訪ねてマイナンバーカードを作成していた。

身分証明書として使うことを推奨されていたし、その当時から健康保険証と将来的に紐づけされると聞いていたし、行政の効率化に繋がると信じていたから。

しかし、例の流行り病の一連の騒動が始まり、ナントカ太郎が音頭を取ってマイナポイントの熱烈アピールが始まって、これは何だか怪しいぞ、って思った。

カード返納運動が起こったのも無理もない。これでうなづける。

僕はカードは放置している状態だったので、「お持ちでない方」からID/パスワード方式で申告することに決めた。

利用規約に同意して次へ進んでみると・・・


「利用者識別番号」??
どうやって番号をもらうのか?

「ID・パスワード方式の届出完了通知の見本はこちら」
 → クリックしたが、完了してないんだから見本の書類は手元にない。

「利用者識別番号や暗証番号を忘れた場合の対処方法」
 → まだ届け出てないんだから、忘れたも何もないし。

利用者識別番号とは、e-Taxの利用時や確定申告の電子申告をする際に必要な16桁の番号のことをいいます。

現在、確定申告などの国税の申告のほとんどがオンラインで電子申告ができるようになり、確定申告のために税務署に直接訪れなくてもいい環境が整いつつあります。しかし、電子申告(e-Tax)を利用するためには、事前に準備が必要です。

Freee会計 e-Taxの使用に必要な利用者識別番号とは?取得方法について解説
https://www.freee.co.jp/kb/kb-kakuteishinkoku/etax-number/


このページでは手詰まりかな?と思った矢先、上の「ご利用ガイド」に目が向いた。
クリックしてみると・・・


書類の準備から申告書の提出までの流れを説明したページに飛んだ。

「1 入力に必要な書類の準備」は「所得税」を選択するのだけど、まずは「利用者識別番号」をもらわないと先には進めないからスクロールしてみると・・・


探していたのはこの情報だった。


「3 税務署への提出方法の選択」

申告する人が税務署に対してe-taxを利用します、と届け出る方法が、「マイナンバーカード方式」と「ID・パスワード方式」の2種類があって、過去に申告した人は税務署にIDとパスワードの情報が登録されているから画面のような通知が来るのだけど、初めての人はこれから届け出ないといけない。

だから届出完了通知を発行してもらわないといけなくて、その方法が「税務署で行う方法」と「ご自宅で行う方法」があって、自宅のPCで行うにはこれもマイナンバーカードとICカードリーダライタが必要だ、というわけ。

当然、消去法で「税務署で行う方法」になる。



カードリーダーか・・・
これも前職のとき、電子入札という、役所が発注する工事や業務を契約したい業者が入札に参加するために、業者が役所に出向かなくでもオンラインで入札をするシステムがあって、これを操作するのにとても神経を使ったのを覚えている。

通信状況が悪くて余計な操作をしてしまったり、パスワード入力ミスがあればICカードがロックされて使用不能になったり、と。

こうしたシステムも理論上は便利なのかもしれないけど、トラブルや修正指示への対応が厄介で、あまり業務改善になっていなかった気がした。

本当に合理的、効率的なのか、一考してもらいたいと僕は常々思ってきた。


それはさておき、まずは税務署に行かないといけない。

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