麦からビール。さとうきびから○の素。玄米から・・・カイロをつくる。
ある日の晩。
妻と娘がせっせとハンドメイドにいそしんでいた。
最近メルカリでミシンを買ったのだが、まだ慣れていないということで、布を手縫いで縫い合わせて何かを作っていた。
それが「玄米カイロ」。
近所のカフェに売っていたらしく、どうやら布を縫いあわせて袋を作り、玄米を中に入れて簡単に作れそうとのことで、様子を眺めていた。
そして、玄米カイロが一体何なのか、調べてみた。
この季節、多くの女性を悩ませるのが「冷え」ですよね。いくら温めても、なかなか体が温まらない…という方も多いのではないでしょうか。きちんと体を温めたい時に、あるとうれしいアイテムが「玄米カイロ」です。これは玄米を使った、体に優しい温かさの自然派カイロなんです。しかも簡単にお家で手作りする事が出来るんですよ。米ぬかやハーブをプラスしても◎。天然素材で作るエコな「玄米カイロ」の作り方や効果を知って、冷え性対策に活かしてみませんか?
上記HPより引用
つまり、天然素材で作るカイロの一つ。
冷え性にも良い、使い捨てじゃないから何度でも使える。しかもエコらしい。
なんだか素敵なアイテムだなあ。
でも、どうやって熱を出すのか?
カイロの原理と移り変わり。
カイロが温かいのは、鉄が酸化反応を起こすときに発生する熱を利用していることが理由です。鉄は酸素や水と結びつくと酸化鉄に変化します。カイロを外袋から取り出すと、中に含まれている鉄粉が酸素に触れて酸化反応を起こします。カイロの鉄粉がこれほど早く酸化反応を起こすのは、鉄粉と一緒に鉄の酸化反応を早める材料も入っているからです。
上記HPより引用
一般的な使い捨てカイロだと鉄粉が入っていて、空気に触れると鉄粉が酸素と反応して熱を発する。
その反応を早めるための触媒として、活性炭や保水剤、塩などが含まれている。
カイロといえば、ほとんど使い捨てのシェアだろう。
でも使い捨てカイロが一般的になるよりも前、祖父の代の頃なんかは、ジッポーライターを大きくしたようなハクキンカイロというのがあって、燃料としてベンジンを入れて火をつけて使っていたのも見たことがある。
時代は移り変わって、いまやUSBに接続して蓄熱するカイロ、っていうのもあるそうだ。
これも使い捨てじゃないけど、機能的な感じはするけど、熱を出すというだけでぬくもりを感じないのは僕の思い込みなのかな?
さて、話を玄米カイロに戻してみる。
作り方を調べてみると、玄米のほかに塩を入れたり、米ぬかを入れたり、あるいは乾燥させたハーブを香り付けに入れて作るのが主流のようだ。
そこで、なぜ白米ではなく玄米なのか?
なぜ塩を入れるのか?米ぬかやハーブは入れないといけないのか?
その辺は好みの問題だとは思うけど、もっともらしい理由を考えてみると、
・玄米に付いているもみ殻が水分を帯びていて、熱すると蒸気を発する。
・塩は湿気を取る働きがあるのと、沸点を高めることで過熱を防ぐこと。
・米ぬかは触り心地を、ハーブはリラックス効果を高めること。
このような感じだと思う。
どれも、理にかなっているように思えるし、自然派を志向する方々にとってはうってつけのアイテムなのは間違いない。
どうやって使うの?
熱を蓄える方法は、
「電子レンジにかけること」。
玄米カイロ単独で化学反応を起こして発熱させることはできないから、レンジにかけるのだ。
約2分前後レンジにかけると、けっこう温まるものだ。
電子レンジが無い場合は、玄米カイロをジップロックなどフリーザーパックに密閉して湯煎して温めることもできます。
注意点は、
・熱が持続するのは30分から1時間と短く、再度暖めるときは4時間以上置いてしっかり乾燥させてからレンジにかける。
・生暖かい状態だとカビが生えやすい、カビ臭がしやすいので保管するときは冷蔵庫に置くのがよい。
・繰り返し使っても100回から200回程度。
天然の素材を使っているから、お手入れも丁寧にしたほうが良さそう。
暖めた玄米カイロは、ハクキンカイロや使い捨てカイロの熱とは違って、もわっと蒸気が出ているかのような、しっとりとした温かみがある。
湿り気がある熱のほうが、身体を芯から温めやすいといわれ、低温やけどの心配も少ないみたい。
妻と娘は腹巻きにして寝ていたけど、僕的には「アイピロー」として目隠しして使うのが合っているかな、と思った。
目の奥に蒸気が入っていくのが気持ちよさそうな感じがするから、ね。
*いろいろなサイトで作り方を紹介していますが、今後めいめい企画ショップでも販売を予定しています!